痛みの原因と対処法

 慢性的な「痛み」「しびれ」の原因とその対処について、専門家向けではなく誰にでもわかりやすく説明された最新注目療法が[健康9月号]で紹介されました。

 

健康9月号

 

整形外科専門医、リウマチ専門医、心療内科登録医で医学博士でもある加茂整形外科医院院長の加茂淳先生が、主婦の友社「健康」2013年9月号で腰痛の原因について、とてもわかりやすく説明をされていますので、以下に「」で引用してご紹介いたします。

 

本文タイトル紹介

◇脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアと診断されても、手術の必要なし!

 腰痛の95%は筋痛症である!!

 凝り固まった筋肉をほぐして腰痛を治す

 最新 トリガーポイント療法

 

◇トリガーポイントを放置すると、腰痛が慢性化して治りにくくなる。早いうちにほぐすことが大事!  腰痛のほとんどは、筋肉の硬直により引き起こされる

以下本文より

「もともと整形外科の世界では、腰痛のうち85%は原因不明の非特異性腰痛で、10%が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、残り5%が悪性腫瘍や感染症・リウマチといった炎症性疾患によるものだという見方が主流でした。  痛みやしびれは、肉体的負担や精神的ストレスによる侵害刺激が原因ですが、従来は、画像検査で骨や関節の異常を調べることばかり重視されてきた傾向にあります。  ところが私は、椎間板ヘルニアが飛び出たり、脊柱管が狭くなることで痛みが生じるという考え方には疑問を感じざるを得ません。 なぜなら、MRIなどの画像検査で骨や関節に異常が認められても、痛みを感じずに過ごしている人は数多くいるからです。 逆に、骨や関節に異常がなくても、手術で異常を治したつもりでも、痛みやしびれが消えない人は大勢います。  生理学的に見れば、骨や関節の異状によって神経が圧迫され、痛みやしびれを引き起こすことは、ほとんどありません。 痛みとは、知覚神経の先端にある痛みセンサー(ポリモーダル侵害受容器)が侵害刺激や発痛物質を感知し、その電気信号が脊髄を通って脳に伝わり、初めて感じるものなのです。  椎間板や脊柱管にかかわる神経の途中には、こうした痛みセンサーはありません。 とすると、痛みの真の原因は別のところにあると考えるのが当然でしょう。  そこで注目したいのが、筋肉と神経です。」

 

と、痛みの原因が実は筋肉にあると考えておられます。そして、

 

「もともと筋肉はとても繊細な筋繊維の集合体で、少しでも負担がかかればすぐ傷ついてしまいます。 すると、心身を緊張させる自律神経である交感神経が優位に働いて血管が収縮し、周囲の血流が悪くなります。 その結果、筋肉は酸欠になり、スパズム(けいれん)を起こして硬直し、ブラジキニンをはじめとする発痛物質が出てきます。  この発痛物質が知覚神経の先端にある痛みセンサーにぶつかると、痛みの情報が信号となってプラスとマイナスの状態を次々に繰り返しながら脳に伝わり、痛みを感じるのです。  通常、このような痛みは3~7日で自然と消えるものですが、筋肉の負担が続いたり、強いストレスに長時間さらされたりすると、筋肉の硬直がもとに戻らなくなってしまう場合があります。  こうした筋肉のなかに、指で押さえるとコリコリした痛みが別の場所にまで広がる点が見つかります。 この圧痛点が「トリガーポイント」です。  トリガーとは「引き金」の意味で、炎症性疾患を原因とするもの以外の腰痛、とくに脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、腰椎すべり症などと診断された患者さんの筋肉には、例外なくトリガーポイントが見つかります。 私は、このトリガーポイントこそ、痛みやしびれを引き起こす本当の原因と考えています。  トリガーポイントを放置しておくと、その周囲の筋肉の血流が悪くなって筋肉に酸素や栄養素が行かなくなり、発痛物質や老廃物などの排出が滞ります。 その結果、トリガーポイントが新たに生じて痛みやしびれがより悪化するのです。  痛みには、急性痛と慢性痛があります。 急性痛は発症してすぐの痛みで、慢性痛は発症後3か月以上経って定着してしまった痛みのことです。 慢性痛のほとんどは、トリガーポイントが原因の「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」と診断できます。 痛みは慢性化するほど治りにくく、治療も難しくなります。したがって、トリガーポイントはできるだけ早く発見してほぐすことが大事です。  トリガーポイントは、しびれや神経痛、関節痛が起こっている場所の周辺か、少し離れた筋肉に見つかります。・・・以下続く」

 

すなわち、あなたが今まで苦しんでこられた「痛み」「しびれ」の原因が、脊柱管が狭くなることや椎間板の髄核突出ではなく、実は「筋肉」の硬直、過緊張状態から引き起こされており、その原因となっているポイントを探し出して「筋肉」の硬直をほぐせば良いと話されているのです。

 <対処法>

加茂淳先生による

◇腰痛のトリガーポイント発生場所

 ハムストリングス

 ヒラメ筋

 腸腰筋

 腰腸肋筋

 多裂筋

 梨状筋

 大臀筋

 中臀筋

 小殿筋

 ※上記筋のポイントをゆるめる

 

◇腰痛をひどくさせない4つのポイント

1 鍛えないこと

2 トリガーポイントをほぐすこと

3 治らないと不安を持たないこと

4 可能な限りで体を動かすこと

 

また、同月号の腰痛特集の中で生理学博士・痛みの専門院院長坂戸孝志先生が、「痛みの原因は筋肉の緊張、腰痛は腰の筋肉の緊張である」と、ご自身の14年間の腰痛難民体験を経て原因を特定して「寝たきり状態」から回復した体験と、腰痛を退治させるために開発した「腰痛緩消法」を紹介されました。以下に「」で引用してご紹介します。

 

本文タイトル紹介

◇腰まわりの筋肉の緊張が腰痛の原因だった。

 薬も道具も使わず指一本で筋肉を軟らかくする

【腰痛緩消法】

 

◇筋肉の血行不良が痛みを引き起こす!

 筋肉が硬くなる原因と痛みのメカニズムを知る

 

 

 

◆筋肉の緊張は血行不良や伝達機能低下を引き起こす◆

「 怪我や事故による傷、打ち身、ウイルスなど、原因が特定されている場合を除けば、痛みやしびれは筋肉が緊張することで起こります。 筋肉の緊張とは、筋肉が硬くなること。 この緊張を引き起こす成分は主に細胞の老廃物やカルシウムです。 【腰痛緩消法】では腰まわりに溜まったこの緊張成分を指で動かして排出することを目指します。 実際に【腰痛緩消法】を行う前に、まずは筋肉が硬くなることで起こる症状を知っておきましょう。  筋肉が緊張すると、筋肉内にある血管や神経が圧迫されます。 すると、①血管の圧迫による血行不良、②神経の圧迫による伝達機能の低下、 ③筋細線維間の障害、という3つのことが起こります。 なかでも①の血行不良は深刻です。  下の図を見てください。 筋肉の緊張によって、動脈の幅が狭まると酸素や栄養が詰まってうまく行きわたらなくなります。 それによって、痛みやしびれだけでなく、冷えやだるさといった症状が出ます。  一方、静脈ではただでさえ溜まりやすい緊張成分や老廃物が排出されずにむくみなどの症状を起こし、ますます悪化させてしまうことになります。・・・省略」

 

 

◆筋肉は動かしすぎても、動かさなくても緊張する◆

「 筋肉が硬くなる原因は、動かすことで起こる緊張と、動かさないことで起こる緊張の大きく分けて2つ考えられます。  前者はいわゆる筋肉痛です。 筋肉を動かすためには酸素が必要ですが、激しい運動をした場合、その供給が追いつかなくなり、一時的に筋肉内に蓄積しているピルビン酸が酸素の代役である乳酸となって筋肉を収縮させます。 しかし、この乳酸がうまく排出されずに体内に留まって酸素の通り道を塞いでしまうと、結果、呼吸困難となった細胞の悲鳴という形で痛みを感じるのです。  後者はデスクワークなど終始同じ姿勢でいることで、全身に血液を送るポンプ機能自体が働かず緊張成分が滞り、痛みが出ます。 また緊張した筋肉は伸縮しづらいため、動かさなければその範囲はどんどん広がっていきます。 積もり積もった慢性的な痛みの場合はこちらのケースが考えられます。」

 

 

◇腰まわりの筋肉をゆるめることで

 筋肉に溜まった緊張成分を排出。

 筋肉を「軟らかく」する

 

◆腰を無緊張状態にすれば、二の腕と同じ軟らかさに◆

「 痛みの原因は筋肉が緊張して硬くなることだとお伝えしました。 緊張させる成分は老廃物やカルシウムですから、筋肉を軟らかくすることでこれらを排出すれば痛みは解消されるはずです。 しかしここで注意していただきたいのは、筋肉が緊張しているからといって必ず痛みが出るのではなく、緊張から血行不良が起こった場合に痛みが出るということです。  わかりやすく段階で説明しましょう。 筋肉がもっとも緊張しているレベルを10とします。 逆に無緊張状態はレベル0です。 これは腕を伸ばした状態でひじ周辺の肉をつまんだくらいの軟らかさです。  力を抜いた状態で力こぶを作ってつまんでみた場合がレベル3くらいです。 これでも筋肉は緊張していますが痛みは出ません。 この緊張レベルが5以上になったとき、痛みが出始めるのです。 さらにレベル7になると慢性的に痛みが続きます。 マッサージをしたり、温めたりすることで一時的に痛みの出ないレベル4まで戻りますが、また緊張して戻ってしまいます。 レベル0まで軟らかくしなければ、根本的な解決にはならないのです。  次に痛みと緊張個所についてお話します。105ページの図のように、腰まわりが痛い場合は、腰の筋肉の緊張が原因です。 そのほか、でん部や太ももなど、対応する緊張個所が変わりますので、参考にしてください。 緊張部分は筋肉の奥深い場所にあるため、指で触って確認しながら探すとよいでしょう。 緊張が生じている場所をピンポイントで軟らかくすることができれば、痛みを消すことができるのです。  筋肉を軟らかくする【腰痛緩消法】を行うと、指で腰をちょっと押すだけで10㎝程度も押し込むことができるようになります。  しかし、知識もなしに緊張部分をむやみに触ると悪化させてしまう場合があります。 腰の筋肉を「もむ」「叩く」「強く押す」「伸ばす」ことは、逆に反発して筋肉の緊張を強めてしまったり、最悪、筋肉が切れてしまう場合もありますので、絶対行わないでください。・・・以下つづく」

 

と、腰痛緩消法では、筋肉が硬くなる原因と局所麻酔など薬や道具を使わずに指一本で筋肉を軟らかくする方法が紹介されております。自宅で腰痛を退治する方法としては、もっとも理にかなったものであり、単純な方法と思われがちですがより効果を高く出すためには熟知した認定者の指導を受けることをお勧めします。

※当院スタッフも現在坂戸先生より「緩消法」医療従事者向け指導を受けて、緩消法の実践に努めております

 

 

<対処法>

坂戸孝志先生による

◇腰痛緩消法にみる痛みと緊張個所

1 でん部が痛む場合

  :中心から7㎝外、背中側から6㎝中の筋肉緊張

2 太ももの外側・後ろ側が痛む場合

  :中心から11㎝外、背中側から9㎝中の筋肉の緊張

3 ひざが痛む場合

  :中心から10㎝外、背中側から4㎝中の筋肉の緊張が原因

4 ふくらはぎが痛む場合

  :中心から5㎝外、背中側から5㎝中の筋肉緊張

 

◇腰痛緩消法の手順 紹介

1 足を肩幅より少し広めに開いて立つ。図のように親指をわき腹の方向から

  真横に入れ、軽く押して痛い場所(緊張部分)を探す。このとき、親指は

  痛い場所にあてる程度にして、無理に幼いこと

 

2 押しあてた親指を支点に、左側に上半身を1秒かけてスムーズに傾ける。

  その際、写真以上には傾けないこと

 

3 そのまま動作を止めずに、1秒かけて元に戻る

 

4 そのまま右側に1秒かけて傾け、元に戻る。これを1セットとして10回

  繰り返す

 

※ 連続して10回以上行うと、負担をかけて悪化する場合があるため、10回

  行っても軟らかくならなければ、いったん親指を離し、2秒以上休んでから

  おこなうこと

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